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ヌラリヒョン
ヌラリヒョン
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一血卍傑
お伽番のヌラリヒョンに支えてもらう話 そのいち
闇夜の中、二人の衣擦れが静かに響いた。ヌラリヒョンの唇が独神の鎖骨に触れる。衣服の境目へ軽やかな口付け。その温度が肌に残り、独神の心拍が僅かに早くなる。「あ……」 小さく漏れる吐息ごと、ヌラリヒョンの腕が独神を抱き寄せた。包まれる温もり...
2025年10月29日
一血卍傑
ヌラ&アマツの凸記念
「其方()に褒めてもらいたいのだが……な」「ヌラリヒョンは凄い!!! 前よりずっと強くなってびっくりした! あなたが見えない所で努力しているのも凄いと思ってた! でも努力を結果に繋げることが出来たあなたはもっともっと凄かったね! 私もあな...
2025年7月17日
一血卍傑
祭事台詞道具「花火」
●アマツミカボシ本殿も空も騒がしくて星を見るどころではないな。今夜は諦めて……頭(かしら)か。何の用だ。手持ち花火か。いや、どうせ暇だったからな。付き合ってやろう。……煌々と輝くものに心惹かれるのは変わらんな。だが手の届くところにあるからと言...
2025年6月15日
一血卍傑
真珠の祈り
海で死んだ友人がいた。戦に勝った祝いに「魚を獲ってくる」と言って出かけた。大きなことばかり言う奴であった。三日経っても姿を見せなかった。後日、他の船が見事な大魚を釣った。「もしかすると、あいつを……」という話になった。だったら皆で食べてや...
2025年6月12日
一血卍傑
ある本殿の一日
早朝 まだ日が昇る前の薄暗い本殿。厨房からかすかな物音が聞こえていた。「一枚、二枚、三枚……よし、八枚……ここにもう一枚あれば……」 震える手で慎重に皿を並べていたのは、サラカゾエだ。他に人影はない。 本来ならば調理に特化した英傑が独神の朝食...
2025年5月12日
一血卍傑
八百万界奉物語~白銀の空に願を重ねて~
◇◇第一話◇◇ 春風が吹き始めた八百万界。 梅の花が咲き乱れる中、英傑たちの耳にある噂が届いた。「おい、聞いたか? 主人()。天女ですが、ここではただの和菓子職人として扱って頂くようお願いしております」 白い着物に身を包み、長い黒髪を風になび...
2025年3月14日
一血卍傑
バレンタイン2020-剣鬼侍天-
ヤギュウジュウベエ 二月十四日。何の日か、もう私は知ってしまっている。それは剣でも剣術でも、ましてや戦術でもない知識。この日の為にと、上様に頂いた髪飾りを箱から出した。髪飾りに似合う自分になる為に、町で着物を眺めた。血代固作りに役...
2025年2月10日
一血卍傑
大晦日【2024】
「ちょっとー。みんなまじめにやりなよー。大晦日だよ?」 私はハタキを片手に溜息をついた。「今年こそ十一月からこつこつやっていこうって話したのに、最終日なんだからもっと慌ててよ!」 英傑たちは見た目は青年だが、中身は小学生男子ばっかり。 ...
2024年12月31日
一血卍傑
二度目の夜を駆ける 十二話「吉備-壱-」
天の浮橋を渡り切った瞬間、足元の景色が一変した。 霧に覆われた岬が、私たちの前に広がっている。 うっすらと白い霧の向こうで波が岩を叩く音が響き、潮の香りが鼻をつく。 浜辺に立つと、きらきら輝く橋は霧散していった。 帰る時どうするのだろ...
2024年12月17日
一血卍傑
二度目の夜を駆ける 十一話「オノゴロジマ」
「ウゼェ、アイツら皆殺しだな」 赤く染まった空が、血のように滴り落ちる。 炎は黒い渦を巻いて立ち昇り、その向こうで京の街並みが崩れていく。 瓦が砕け、柱が折れ、人々の悲鳴が風に乗って。 その喧騒を背に、彼が私を見下ろしていた。 業火のよ...
2024年11月10日
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