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「好きなんだ」
媚びてくるその目が嫌い。見返りを求めるそのはしたなさ。面倒臭くなる。
これだけ愛しているからいいだろう。って、取引を持ちかけられたようで嫌。知らんがな。
勝手に好きになったのはそっちじゃん。別にこっちは頼んでないし。
てか幻滅。
「そういうところも良いと思う」なんて、長所も欠点もまるっと愛するなんて気持ち悪い。欠点は欠点でしょ。私なんかを好きになった時点で趣味悪すぎ。もっともっと上の人を選べるのに私で良いと思えちゃうその感性が嫌。そういう洗練されてないひとって私の好みじゃないからさよーなら。
愚かな私はちゃんと学習して、童貞臭いのや堅物は全員漏れなく花なんてあげなかった。呪物の花。普段は害のないただのつまらない花だが、独神が渡すと好意を持ってしまうんだとか。なんて厄介な呪い。与えられた英傑も迷惑だろう。独神にとって都合がよすぎる。一覧から好みの相手を選んで、その人に貢げば貢ぐほど好かれるなんて、花街の貧乏男より醜悪だ。好かれる努力もなしに好みの相手、しかも格上に無条件に愛されたいだなんて、ご都合主義にも程がある。相手のこと顔かたちの良い性欲処理、精神安定剤、心の介護者としか思ってないんだろうね、そういうひとって。
オオクニヌシは駄目だった。嫁が多いから私にも優しくしながらも執着は五分の一くらいで、丁度良い塩梅かなって思ったのに。嫁との時間を減らして私にあてたから幻滅した。みんなに優しいところ、いいなって思ってたのに。平等になさいよ。平等に。あと別れるなら円満にしてよ。可愛がった女の後処理もできない無能がどうして私に選ばれると思ったの?
目の見えない、音楽馬鹿ならいいかなって思ったけど、音楽投げ出しちゃったから駄目。うーん。上手くいかないものね、世の中。
そんな時、アケチミツヒデが現れた。産魂ばれてまず私のこと、路傍の石のようにすーっと視線を流した。きた。と思った。
私は細心の注意を払いながら、少しずつ会話を重ねていくと、オダノブナガが大好きだということがわかった! もうこれは確定だと思った。まあちょっと、歪んだ愛が気持ち悪いけれど、身に着けている物は目立つ目立たないに限らず趣味が良いし、たてるお茶も美味しい、顔もまあ悪くない。
どきどきした私はあの毒花を渡した。花自体には喜びを示したけれど、私への態度は変わらない。オダノブナガ命でいつまでも語っている。いつ他のひとと同じように私に縋りつくような表情をするのかと、花が咲く度に渡した。それでも態度は変わらなくて、私は非常に満足した。
同じ時間をいくらか重ねると、私のために何かをすることは一切無いが、そこにいることは許すようになった。私がいくら顔を見ていても、一瞬顔を歪めて、後はもう私の存在を忘れる。すごく、丁度いいかも。と思ってた。
1000以上の花を送った後、とうとうその時がきたのだ────
「独神さんが自分を泣かせていいのはミツヒデだけと誓ってくれるなら、私もこれからは、泣かせるのは独神さんだけと誓いましょう」
どっち判定なのかと大いに迷った。ミツヒデはどっかの鬼のように大将を私に鞍替えするような発言はしていない。でもこの言い方だ。私だけ、という特別感が気になる。
「……ああ。私にこう言わせたからと言って、君はノブナガ様には全く及ばないので安心して下さい」
良かった。大丈夫な方だった。でもどうしてだろう。安堵できない。
ミツヒデがずっと笑っている。私を見ながら。
そして、今、この場面で、私は思い出していた。
────「裏切りの代名詞とまで言われたこの私」
目の前のミツヒデは何を考えているのだろう。どっちだろう。
ノブナガと私が死にそうな時、どっちを助ける。
ノブナガ?
私なんかじゃないでしょ?
……それとも二人とも斬り捨てる?
「おや。独神さん、面白い顔をしていますね。どうかしましたか」
こいつ、私を見て楽しんでるんだ。頭おかしいんじゃないの。
まだ私を楽しませてくれるなんてさ。
Xで人のポストを見て、それをきっかけに書いた。
自分を好きになって欲しくない系って、
1.恋愛をゲームと考える。
2.自己評価が低い
3.相手への理想を押し付けている。高すぎる。
4.アセクシャル
なんかがパターンとして考えられるけれど、どれがいい?
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