五周年「捏造」祭事

◇5話◇

──花火の後の拝殿

ゴエモン・サイゾウ
「「おかしら! (と、師匠)」」

サイゾウ
「どうだ師匠! おかしらの憂いを晴らして、笑顔にもしてやったぜ!」

ゴエモン
「いつも自分が一番と思ってっと足元救われるぜ。”師匠”」

ゴエモン・サイゾウ
「「まだ俺(オレ様)が半人前だって言えン(る)のか!!!!」」

モモチタンバ
「…………は?」

サイゾウ
「いや、は? じゃなくって……」

ゴエモン
「なんだ師匠、オレ様の活躍に顎でも外れちまったってか?」

モモチタンバ
「全くもって意味が判らん。……頭は大丈夫か」

ゴエモン
「(こそこそ)おい、師匠に言ってねぇのか。
 爆炎中の前口上、宣戦布告。オマエそういうの好きだろ。
 折角オレ様が譲ってやったのにやってねぇってこたねぇよな?」

サイゾウ
「(こそこそ)テメェこそ、長ったらしい口上好きだから、
 てっきり師匠にもさっさと言ってるもんだと……。
 だから俺は遠慮してやって黙ってやったんだぜ」

モモチタンバ
「成程……。貴殿らの事情は理解した。
 俺の件はひとまず置いておき、まずは主殿からのお言葉を賜ろう」

独神
「二人ともありがと。悪霊まで倒してくれて本当に助かったわ」

ゴエモン・ダイゾウ
「「おかしら……!」」

独神
「花火見たわよ。とっても良かった。
 中止になって残念だって言ってたの覚えてくれていたのね」

サイゾウ
「そりゃ俺はおかしらの忍だからな。
 悪霊退治以外もやってこそ。このくらい当然だっての」

独神
「盗難にあった蔵に私の荷物が入っていて困ってた事、まだ誰にもお願いしてなかったのに。
 知っていて取り戻してくれたのね。本当に助かったわ」

ゴエモン
「餅は餅屋。泥棒は大泥棒に、ってな。
 おかしらの心を他の泥棒なんぞに奪わせはしねぇさ」

独神
「本当にありがとう。
 ……私から、二人に……はい、どうぞ」

ゴエモン・サイゾウ
「「うん?」」

ゴエモン
「せい」

サイゾウ
「きゅう」

ゴエモン・サイゾウ
「「しょ」」

独神
「突然の花火でしょ、悪霊でしょ、泥棒でしょ?
 方々から多種多様の苦情がきてね……。
 被害を界貨に換算するとそのくらいになるわね」

ゴエモン・サイゾウ
「「  」」

独神
「人助けなのだからお金の事を気にして躊躇うなんてあってはならない事よ。
 それにあの花火も泥棒の件も、助かったって言って下さる方が沢山いたわ。
 ……でもすこーしは協力してくれると嬉しいなって」

サイゾウ
「少しって……いや、結構スゲェ額だけどよ……。
 ンー……まあ、余所からの依頼を何件かやれば……」

独神
「ううん。外で稼がずとももう手元にあるでしょう?」

サイゾウ
「手元ぉ? いや、手持ちの火薬が尽きただけで増えたモンなんて全然……。
 なあ、ゴエモン」

ゴエモン
「……」

サイゾウ
「ゴエモン……?
 あぁーーー!!! さてはテメェ!!!!」

独神
「そういうこと。
 あなたがチョロまかした金品のいくつかを、
 然るべきところへ持っていけばこの件は終わるの」

ゴエモン
「……イタタタ。急に腹が。
 これにて御免!」

サイゾウ
「なっ!? クソッ!
 おかしら、悪ぃ! すぐ連れ戻すから! 待っててくれ!!」

モモチタンバ
「……馬鹿者共め」

独神
「独り立ちしたって、可愛いお弟子さんなんじゃないの?」

モモチタンバ
「弟子かどうかはもはやどうでも良い事。
 あるじ殿にお仕えするならば、相応の実力があるかどうか。
 重要なことはその一点のみ」

独神
「ははっ、厳しいね。
 でもあなたから見ても少しくらい良い所はあったでしょ?」

モモチタンバ
「……無理に褒めるとするならば、
 どちらも日々のあるじ殿に目を配り、お考えに寄り添ったものを自主的行った事だ」

独神
「じゃあ花丸だ」

モモチタンバ
「落第だ。このような事は最低限の事、出来て当たり前だからな」

独神
「(そうやって妙に厳しいのは、それだけ二人には目をかけてるってことじゃないのかしら……?)」


──おわり

祭事台詞も作ったからそっちも見てね。

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