五周年「捏造」祭事

◇4話◇

──町 とある蔵


サイゾウ
「よーし! 準備出来たぜ! 完璧じゃねぇか!」

サイゾウ
「(こいつでドカンッとすりゃ、全員腰抜かすぜ。
 ……まあ、ちょっと燃やしすぎちまうかもだが、爆炎使いの俺には丁度いいだろ!)」

サイゾウ
「はやく全部ブッ飛ばしてぇなぁ!」


──町 とある甘味処の裏手


ゴエモン
「(おーっと、見つけた。
 ネズミの情報もなかなか役に立つじゃねぇか)」

ゴエモン
「(こいつらが全部手に入るつーと、たまんねぇなぁ!
 特にこれは相当な値打ちもんだ)」

ゴエモン
「何があってもオレ様がぜってー持ち帰ってやるよ!」


──町 大通り


キンシロウ
「この町にいるって情報が入ったは良いが、あいつらどこに……」

エンエンラ
「キンシロウ! 上から見てたけどそれらしき人物はいないよ」

キンシロウ
「こういう時だけはコソコソしやがって」

エンエンラ
「忍だから、それが正しいんだけどね……」


────爆発音


エンエンラ
「何事!? これ、ボヤじゃなくて火薬の匂いだ!」

キンシロウ
「くそっ! あいつらマジでやりやがったのか!?」

エンエンラ
「キンシロウ! 上を見て!」

キンシロウ
「上って……」

エンエンラ・キンシロウ
「花火!?」


──何発も花火が打ち上げられている


キンシロウ
「そうか、これが陽動だ! きっとサイゾウの仕業に違えねえ!」

悪霊壱
「ナンダナンダ」

悪霊弐
「トリヒキ ハ ドウナッタ」

悪霊三
「アレハ英傑ダ!!」

エンエンラ
「あれは悪霊!?」

キンシロウ
「くそっ! 厄介事が次から次へと。
 まずは町民の安全が第一だ。
 俺はこっちをやる! エンエンラはそっちを頼む!!」

エンエンラ
「任せて! 皆あっちへ逃げて! 落ち着いて! 大丈夫だよ!
 ……さて、君たちはこれ以上先へは行かせないよ」

キンシロウ
「チッ! 数がいねえようなのは幸いだったが。
 それにしてもこの花火の数はなんなんだよ! 多すぎるだろ!!」

キンシロウ
「(中止になった花火がここにあったんだな。
 くっそ。悪霊さえいなきゃ、とんでもなくキレーな花火が見られたってのによ!)」

エンエンラ
「こっちは終わったよ。そっちは?」

キンシロウ
「これで最後! だ!!」


──悪霊討伐完了


エンエンラ
「花火……綺麗だね。これだけ大きいならきっとぬしにも見えてるね」

キンシロウ
「おかみか……。じゃあ、まさか!!」

ゴエモン
「お! やっぱりいるじゃねぇかキンシロウ。待ってたぜ。
 エンエンラも丁度いい。
 盗まれちまったお頭のモン運ぶの手伝っちゃくんねぇか?」

エンエンラ
ぬし……?」

キンシロウ
「おかみの物だと!?」

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