きらめく夜に捧ぐ

「また夜更かしか。身体に毒だぞ」
「そう言って毎晩私と会うなら君も同じでしょ」
「……フンッ。違いない」

かしらは何故星を見る」
「その存在が誰かの支えになっているでしょう。そういうところ、かな」
「距離か。かしらは傍に星を置こうとはしないのか」
「あー……。私の星は誰かの物になるようなひとじゃないから」
「そうか。……見る目のない奴だな」
「うーん。どうなんだろうねえ。私じゃ釣り合わないだけかも」
「いや……頭の隣を認められたとあれば……。誉れであると言えなくもないだろう」
「買い被りすぎ」
「…………例えば……だが。どんな者なら傍に置こうという気になる」
「え」
「世間話だ。深読みするな」
「そうねえ。……やっぱり尊敬できるひとかな。私にはないものを持っているひとがいい」
「ないもの。…………チャラチャラした軽薄なヤツや、世の不誠実を徹底的に煮詰めたようなヤツ。とかか」
「…………え?」
「な。なんでもない。気にするな」
「う、うん。例えばで言うなら…………強いひと、とか」
「(俺か)」
「私より背が高いと良い」
「(俺か)」
「できれば剣使いがいいな」
「(俺か)」
「優しいひとがいい」
「(俺ではないな)」
「……神様が、良い……な?」
「(俺だな)」
「綺麗なものを語るところも良い」
「(……俺ではないな)」
「…………星が好きな人かな」
「俺だ」
「……ふ。くふ。うふ……。うん。そう」
「やはりか。俺を選ぶとは頭は見る目がある。だが……俺、なのか」
「間違ってないって。……君がいなきゃ、私の夜は昏すぎる」

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